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核兵器禁止条約会議オブザーバー参加見送り外務省想定問答
『軍事民論』第780号(2026年5月1日発行)…6頁 掲載記事 ①「核兵器禁止条約会議オブザーバー参加見送り外務省想定問答」 ②「『日米政府間の拡大抑止に関するガイドライン』想定問答」 ①記事 5年に1度の核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議がニューヨークの国連本部で開かれている(4月27日~5月22日)。同会議に関して日本政府は、前年の準備委員会に岩屋 外務大臣を派遣するなど強い関わりを示している(2026年NPT運用検討会議第3回準備委員会(概要と評価))。 これに対してつれない態度を示しているのが核兵器禁止条約だ。日本政府は核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加を正式に見送った(岩屋外務大臣会見記録(2025年2月18日))。 外務省はオブザーバー参加を巡る記者会見での追求に備えて想定問答を作成していた。しかし外務省HPに掲載された外務大臣会見記録を見る限り、そこで想定されていた設問が実際にメディアから質問されたことはなかった。 そこで本号では、本会の情報公開請求で同省が開示した、大臣会見に備えていた質問とその回答(想


自衛隊の戦略・戦術概念―統合訓練資料「統合用語集」より
『軍事民論』第779号(2026年4月30日発行)…12頁 自衛隊の戦略・戦術概念―統合訓練資料「統合用語集」より 自衛隊では「自衛隊の統合運用に関し、使用する用語の意義を明らかにすることを目的」(「前文」)として、「統合用語集」(統合訓練資料1-7)が編纂されている。要するに自衛隊用語の辞書である。 本会の情報公開請求により防衛省が最新版(2023年3月15日付)を最近開示した。 最新版は旧版と比べると頁数が大幅に増えると共に、旧版にはなかった戦略・戦術に関する用語が掲載されている。 本号ではそれら関連用語を抜粋・掲載することで、自衛隊の現時点における戦略・戦術概念について紹介したい。 □ 頒価 ¥300円(前金制) 下記本会口座にご入金戴くと共に、本会アドレス(ttn5rhg28d@mx2.ttcn.ne.jp)まで「『軍事民論』第779号注文」とお申し付け下さい。 お振込み確認後、PDFファイルをメールにて送付致します。 □ 領収証 発行しませんのでご注意下さい。 ただし本誌又は本会ニュースのバックナンバーを合わせて¥50
イージス・アショア導入は外部からの圧力―元防衛省高官の告発
弾道ミサイル防衛に当たるイージス艦の負担軽減を目的に、2017年12月に導入が決定された地上配備型弾道ミサイル防衛システム「 イージス・アショア 」。 しかし防衛省は配備予定先の地元説得に不手際を繰り返し、2020年6月15日に事実上の撤回を決定した。 この防衛省の不手際の背景には、イージス・アショアの導入プロセスが「あまりにも性急」であったことにあり、その性急の理由は「当初より外部からの強い影響を受けていた」 (掲載記事2頁。以下同じ) ことにあったと当時を知る元防衛省高官が告発している。 まずは本題に入る前に導入から撤回に至る経緯を簡単にまとめてみよう。 イージス・アショアの導入は、2017年12月19日に国家安全保障会議及び閣議で決定された。 これを受けて防衛省は、イージス・アショア2基の配備候補地として、陸上自衛隊新屋演習場 (秋田県秋田市) 及び同むつみ演習場 (山口県萩市) を選定した (2018年6月公表) 。 その後2019年5月に防衛省は地元自治体に対し説明を行ったが、その際の説明資料に記載されたデータに誤りがあるな
自衛官は政党に加入できる
自由民主党の第93回党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊の三等陸曹が君が代を斉唱したことが、自衛隊の政治的中立の観点から物議を醸している。 防衛省は「自衛隊法に違反しない」「私人として斉唱」との一点張りで防戦に努めている。 確かに法令違反には当たらないかもしれないが、これが認められるなら、現職の自衛官が制服を着用して共産党の大会で革命歌「インターナショナル」を歌っても良いということになる。法令以前の常識のレベルで判断すべきだ。 さてこの問題巡るメディアの報道で、 自衛隊法 第61条「隊員は、……選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない」が言及されるが、この一節だけでは、あたかも自衛官は選挙権行使以外の政治的行為が禁止されているとの誤解を生みかねない。 禁止されているのは「政令で定める政治的行為」であり、それ以外は認められている。従って実は、世間一般に考えられている以上に自衛官の政治的行為は認められているのである。 「政令で定める政治的行為」であるか否かの見解を示した防衛省部内通知「選挙における職員の服務規律の確保について


防衛官僚が作成した、稲田防衛大臣 都議選応援演説 問題 発言の言い訳
2026年4月12日に開催された自由民主党の第93回党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊の三等陸曹が君が代を斉唱したことが、自衛隊の政治的中立の観点から物議を醸している。 この状況を鑑み、本紙バックナンバーを改めて紹介したい。 『軍事民論』第632号 (2019年5月8日発行)…7頁 防衛官僚が作成した、 稲田防衛大臣 都議選応援演説 問題 発言の言い訳 自衛隊と政治を巡るスキャンダルとして防衛大臣の辞任につながったのが、東京都議選において自民党候補を応援する集会 (2017年6月27日) で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としても、お願いしたいと思っているところだ」と訴えた稲田 防衛大臣 (当時) の問題発言であった ( 時事ドットコムニュース ) 。 この時のメディアの追求に備えて防衛省が作成した想定問答集が、「稲田防衛大臣 都議選応援演説御発言関連想定集」 (以下「想定集」) であった (本会の情報公開請求により防衛省が開示) 。 ここで書かれているQ&Aは、自衛隊と政治の関係について防衛省の見解が示されていて興味深い内容となっている。


「自衛隊員服務(政治的中立)関連資料集」
4月12日に開かれた自民党大会に陸上自衛隊中央音楽隊所属の3等陸曹が招待され、国歌斉唱を披露したことを巡り自衛隊の政治的中立の観点から疑問の声が挙がっています。 本会が過去に作成した、自衛隊員 (自衛官及び事務官等) の政治的中立の確保に関する部内規律をまとめた資料集を改めて紹介します。今回の問題を考える上で参考なる資料がまとまっているかと存じます。 「自衛隊員服務(政治的中立)関連資料集」 【頒価】 本会正会員 ¥500円 その他¥1,000円 * お申し付け戴ければ、領収証を発行致します。 【関連バックナンバー】 『軍事民論』第632号 * ここ をクリック ニュースの背景 :自衛官は政党に加入できる * ここ をクリック 【資料集の構成】 資料集は、以下の資料で構成されております (いずれもPDFファイル。画像データ) 。 資料1「服務ハンドブック」(平成21年6月 防衛省人事教育局)…6頁 資料2「夏季及び衆議院議員総選挙における職員の服務規律の確保について(通達)」(防人服第8864号 21.7.24)…3頁...


ホルムズ海峡「封鎖」で米国が国際法上認められる行動
トランプ米大統領は4月12日、SNSへの投稿でホルムズ海峡を封鎖すると表明し、これを受けて同日、米中央軍 (U.S. Central Command) は封鎖のための作戦を開始したことを公表した ( U.S. to Blockade Ships Entering or Exiting Iranian Ports ) 。 この封鎖において米国が国際法上認められる行為について、当会の情報公開請求により防衛省が開示した、海上自衛隊教育資料「指揮官・幕僚のための国際法規」 (海上自衛隊幹部学校運用教育研究部) から以下箇条書きで紹介したい。 【関連情報】 4月月例研 「自衛隊ホルムズ海峡派遣の争点」 * ここ をクリック カテゴリー 「ホルムズ海峡」 * ここ をクリック *** 続きを読まれたい方へ *** 上記は会員向け本会ニュースですが、部外の方にも頒布致します。以下に従ってご注文下さい。 □ 頒価 ¥200円 (前金制) 下記本会口座にご入金戴くと共に、本会アドレス(ttn5rhg28d@mx2.ttcn.ne.jp)までニュースタイトルを


中国の影響工作活動の主対象は沖縄―防研部内研究の指摘
中国が近年、偽情報やプロパガンダ等を用いた影響工作 (注) を通じて国際社会での自身の立場を強化しようとしていることが各方面から指摘されている。 そうした中、日本での主たる対象が沖縄であると、防衛省・自衛隊のシンクタンクである防衛研究所の部内研究報告書が指摘している。 その報告書が「中国による偽情報やプロパガンダ等を利用した影響工作の実態」 (令和6年度特別研究成果報告書) である。なお特別研究とは、内部部局や統合幕僚監部等の要請を受け、防衛政策の立案及び遂行に寄与することを目的に実施される調査研究をいう (平成11年防衛研究所達第1号「 防衛研究所の調査研究に関する達 」第2条) 。 同報告書は、いわゆる西側諸国に対する中国の影響工作は必ずしも大さな効果を上げているわけではないが、ローカルレベルでは影響の拡大に成功することもあるとする。 その一例として沖縄への影響工作活動について以下の通り指摘している (以下11頁抜粋) 。 (注) 紹介した部内研究報告書では、影響工作を「政治的、安全保障上、またはその他の戦略的目標を達成するために、
防衛省が中東派遣飛行部隊のソマリア領空通過(閣議決定違反)を白状
中東地域における日本関係船舶の安全確保のために、海賊対処と共に当該地域の情報収集活動を行っていた派遣航空部隊 (派遣海賊対処行動航空隊(第39次要員)) が、閣議決定で定められた活動の地理的範囲を越えてソマリア上空を飛行していたことをかねてより本会ニュースで指摘したところだ。 このたび同省が「海賊対処行動のために派遣海賊対処行動航空隊がソマリア領空を通過する許可を得」た事実を情報公開・個人情報保護審査会での調査審議において正式に白状したので、その答申を紹介する。 答申日:令和8年3月23日(令和7年度(行情)答申第1045号) 事件名:派遣海賊対処航空隊(第39次要員)がソマリア領空に進入した際に相手国政府の同意を得ていたことが分かる文書の不開示決定に関する件 * ここ をクリック 【関連情報】 *タイトルをクリックすると記事に飛びます。 (補遺)日本とソマリアが中東派遣航空隊の領空飛行で密約―外務省が認める 中東派遣自衛隊がソマリア領空侵犯?―任務終了報告に飛行記録 日本とソマリアが中東派遣航空隊の領空飛行で密約―外務省が認める 防衛省.


4月月例研「自衛隊ホルムズ海峡派遣の争点」
【日 時】4月25日(土)午後3時~5時(2時45分開場) 【場 所】赤城会館(JR・地下鉄東西線「飯田橋」駅) 【テーマ】自衛隊ホルムズ海峡派遣の争点 自民党安全保障調査会副会長の長島衆院議員が、事実上の封鎖が続くホルムズ海峡に自衛隊を派遣するための特措法の制定を唱えている ( Yahoo!ニュース ) 。 派遣の是非を巡り憲法問題が論じられるが、それ以上に欠かすことのできないのが国際法上の問題である。議論の前提となる国際法上の争点を整理したい。 【参加費】本会会員¥1千円/その他¥2千円 【予約制】4月23日(木)までに住所 (メディア関係者はご所属メディアでも結構です) ・氏名を明記して上、本会アドレスttn5rhg28d@mx2.ttcn.ne.jpまで「4月月例研参加希望」とお申し込み下さい。 なお領収証をご希望の方は当日ご用意致しますので、申込時に宛先・但書をご指定の上、お申し付け下さい。 ○ 関連情報「ホルムズ海峡」 * ここ をクリック 【レジュメの頒布】 当日御参加できない方にはレジュメ(PDFファイル。A4×10頁程度
2等海佐が明言「ホルムズ海峡の海上交通の維持は軍事力だけでは保証されない」
中東情勢の悪化に伴う海上交通路の確保に関して現職の海上自衛隊幹部である2等海佐が、「海軍による護衛には限界がある」と、またホルムズ海峡の「海上交通の維持は軍事力だけでは保証されない」との見解をコラムで発表している。 【関連バックナンバー】 ホルムズ海峡 * ここ をクリック ******** 続きを読まれたい方へ ******** 上記は会員向け本会ニュースですが、部外の方にも頒布致します。以下に従ってご注文下さい。 □ 頒価 ¥200円 (前金制) 下記本会口座にご入金戴くと共に、本会アドレス(ttn5rhg28d@mx2.ttcn.ne.jp)までニュースタイトルを添えてお申し付け下さい。 お振込み確認後、ニュースをメールにて送付致します。 □ 領収証 発行しませんのでご注意下さい。 ただし本誌又は本会ニュースのバックナンバーを合わせて¥500円以上をご購入の場合は、お申し付け戴ければ発行致します。 (振込先:郵便振替) 【郵便局でのお振込みの場合】 口座番号:00110-1-44399 加入者名:軍事問題研究会...


在日米軍と第5空軍の指揮分離が意味するもの―在日米軍司令部の「戦闘司令部」への転換
本年3月24日、横田基地で第5空軍司令官の交代式が実施された。メディアの注目を全く集めなかった交代式だが、在日米軍司令部の役割を変える重大な転機であったのである。 この交代式について航空自衛隊の発表が「今回新たに第5空軍司令官が着任し、それぞれ専任の在日米軍司令官と第5空軍司令官が誕生しました 」(「 空幕長の米第5空軍指揮権交代式出席及び第5空軍司令官との懇談について 」) と軽く触れているが、これはそれまで続いていた在日米軍司令官と第5空軍司令官の兼務の解消を意味したのだ。 【出典】『軍事民論』 第640号 掲載。 この兼務の解消について、米現役及び退役空軍軍人で主に構成される空軍・宇宙軍協会 ( Air & Space Forces Association ) が運営するHP掲載記事 (注1) は、米国防総省が在日米軍と第5空軍を正式に分離し、60年以上続いてきた二重指揮体制を終了させたと報じている。そして記事は在日米軍が従来の二国間安全保障、合同・二国間演習、地位協定といった分野から、「戦闘司令部」 (warfighting head


内閣官房HPには掲載されていない 「特定利用空港・港湾」に関するQ&A―政府想定問答より
『軍事民論』第778号 (2026年4月2日発行) ・・・4頁 内閣官房HPには掲載されていない 「特定利用空港・港湾」に関するQ&A ―政府想定問答より 「 国家安全保障戦略 」 (2022年12月16日) において、「総合的な防衛体制の強化の一環として、自衛隊・海上保安庁による国民保護への対応、平素の訓練、有事の際の展開等を目的とした円滑な利用・配備のため、自衛隊・海上保安庁のニーズに基づき、空港・港湾等の公共インフラの整備や機能を強化する政府横断的な仕組みを創設する。あわせて、有事の際の対応も見据えた空港・港湾の平素からの利活用に関するルール作り等を行う」ことが決定された。 そしてこの取組を推進するために「総合的な防衛体制の強化に資する研究開発及び公共インフラ整備に関する関係閣僚会議」を開催することが決定された (2023年8月25日閣議口頭了解) 。なお会議の構成員は以下の通り。 議 長 内閣官房長官 構成員 経済安全保障担当大臣 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)
昭和の「ご飯論法」 外務省「すれ違い解釈」―極秘文書が示すその手法
近年の国会質疑における政府答弁が、野党の追及をかわすために論点をずらしたり、ごまかそうとする傾向を揶揄して「ご飯論法」と言われるようになって久しい。 この「ご飯論法」の手法を外務省が「すれ違い解釈」と称していたことが、本会の情報公開請求により同省が開示した極秘文書から明らかになった。 その文書が、「在日米軍経費問題」 (昭53.9.25 外務省アメリカ局) である同文書は、「思いやり予算」を巡る問題点を整理した文書である。 「思いやり予算」とは、日米地位協定第24条第1項で定める「日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は、 (中略) この協定の存続期間中日本国に負担をかけないで合衆国が負担する」 (日本側の分担経費を除く米軍の維持に伴う経費は米国側負担) と定めているにもかかわらず日本側が肩代わりするための予算だ。 同予算により、駐留軍等労働者の労務費については昭和53 (1978) 年度から、提供施設整備費については昭和54 (1979) 年度から、日本側がそれぞれ新たに負担することになった (『防衛施設庁史』「第3節 在日
ホルムズ海峡タンカー護衛論の陥穽―危険な海域への航行を民間船舶に強制するのか!?
米国・イスラエルによるイラン攻撃によりホルムズ海峡の事実上の封鎖が続き、その打開策として海軍によるタンカー護衛論が浮上している。 これについて我が国メディアは、自衛隊の派遣に関する国内法上の課題を取り上げて解説しているが、 そもそも民間船舶が安全が確保されない海域を航行するのかという根本的な問題を見落としている 。 事実、日本の海運大手3社はイエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃への懸念から2024年1月までに紅海での運航を停止している (Yahoo!ニュース) 。フーシ派より更に激しい攻撃が予想されるホルムズ海峡を民間船舶が通行してくれると考えるのはどういう根拠があってのことであろうか。 そもそも紛争地域に自社の社員を派遣しないマスメディアが、護衛がつけば民間船舶が危険な海域を当然航行するという前提でこの問題を論じているのが不可思議だ (人権意識の欠如か? )。 結論を言えば、軍事力によってホルムズ海峡の航路を確保することは無理だと言える。 現在イラン攻撃に参加しているAbraham Lincoln空母打撃群は、ホルムズ海峡の
自衛隊ホルムズ海峡派遣と武力紛争法―海自指揮幕僚課程テキストより
『軍事民論』第777号 (2026年3月31日) …10頁。 自衛隊ホルムズ海峡派遣と武力紛争法 ―海自指揮幕僚課程テキストより 日米首脳会談 が「無事」終了した。ホルムズ海峡への自衛隊派遣という言質を取られなかった点では、「成功」と評価しても良いであろう。 しかしトランプ大統領は同会談終了後の電話インタビューで、ホルムズ海峡での日本の支援について「憲法上の制約があるが必要な時には助けてくれるだろう」との考えを示しており ( Yahoo!ニュース ) 、いつまた派遣を要求するか予断を許さない。 これまでメディアは、自衛隊の派遣に関してケーススタディで解説を試みているが、国内法上の問題点を挙げるだけで国際法の観点が欠落している。 例えば存立危機事態と認定すれば、イランとは紛争当事国となり、イラン軍 (革命防衛隊を含む) にとって自衛隊は合法的な軍事目標となり、無警告での攻撃が国際法上合法となる。その上、日本向けの石油タンカーへの臨検・拿捕も合法となる。石油を守るつもりが、逆に危険にさらす羽目になるのだ。 以上を鑑みて、主に海上自衛隊第6


「特定利用空港・港湾」に指定されると全ての施設が自衛隊の利用対象―政府部内資料より
民間空港・港湾の有事利用を念頭に置いた「特定利用空港・港湾」に指定されると、整備対象となった施設だけでなく、既存の施設の全てが利用対象になることが、本会の情報公開請求により防衛省が開示した部内資料から明らかなった。まるで「軒を貸して母屋を取られる」に近い、軒の整備だけで母屋も使用させなければならなくなるわけだ。 その資料が、「総合的な防衛体制の強化に資する公共インフラ整備に係る関係閣僚会議(想定問答)」 (6.8.26更新) だ。開示したのは防衛省だが、資料の作成には国家安全保障局及び国土交通省等の関係省庁が関わっている。 「 国家安全保障戦略 」 (2022年12月16日) において、「総合的な防衛体制の強化の一環として、…有事の際の対応も見据えた空港・港湾の平素からの利活用に関するルール作り等を行う」ことが決定された。 そしてこの取組を推進するために「総合的な防衛体制の強化に資する研究開発及び公共インフラ整備に関する関係閣僚会議」が設けられ、同会議第4回会合 (2024年4月1日) で、「 総合的な防衛体制の強化に資する公共インフラの運


防衛省部内資料が明らかした自衛隊中東派遣を巡る政府が答えたくない質問
(ニュースの背景) 防衛省部内資料が明らかした 自衛隊中東派遣を巡る政府が答えたくない質問 米国・イスラエルによるイラン攻撃が発端としてホルムズ海峡の事実上の封鎖が始まり、日本政府は対応に苦慮している。 トランプ大統領は日本に対して自衛隊の派遣を要求する中 (撤回されたがまた気が変わるかもしれない) 、派遣には様々な問題が指摘されているが、実はメディアでは指摘されていない、政府がひた隠しにしている問題点がある。 それが、本会の情報公開請求に対して防衛省が開示した「想定集本体(対外検討公表時用)」だ。 同資料は、現在行われている 中東地域における自衛隊の情報収集活動 に関する自問自答をまとめたものなのだが、対外公表用に作成されたにもかかわらず自答部分が不開示とされている―即ち自問部分は政府が問われたくない設問なのだ。 同資料から、政府が答えたくない質問を以下列挙する。 【関連バックナンバー】 海上警備行動と船舶護衛―防衛省部内資料から見るその限界 * ここ をクリック イランによるホルムズ海峡機雷敷設は合
海上警備行動と船舶護衛―防衛省部内資料から見るその限界
トランプ大統領がホルムズ海峡の安全確保に向けて7ヵ国に艦船派遣を要請していると報じられる中 (【 ワシントン共同 】) 、高市 総理は参院予算委員会で船舶護衛に関して海上警備行動の発令は「法的には難しい」と答弁する一方、「情報収集」目的で自衛隊を中東に派遣することが検討されていると報じられている ( Yahoo!ニュース ) 。 既に自衛隊は海賊対処を目的に2009年から中東に派遣され現在も活動を継続している (2024年版『防衛白書』) 。防衛省はこの派遣に先立ち部内で綿密な法的整理を行っており、本会は情報公開請求を通じてこれら文書の開示を受けている。 これら部内資料から、情報収集目的の場合 (過去の手順を見るとこの場合「 防衛省設置法 」第4条第18項「所掌事務の遂行に必要な調査及び研究」を根拠にまずは派遣されると思われる) 、海上警備行動を発令し船舶護衛を行う場合についての論点とその限界を紹介する。 【掲載項目】 「調査・研究」に基づき自衛隊の船舶の派遣を行った事例の所掌事務 「調査・研究」の地理的範囲 オマーン沖ホルムズ海峡における自


スタンド・オフ・ミサイルは抑止力にならない―統幕長記者会見での論理矛盾
反撃能力 (敵基地攻撃能力) の一環であるスタンド・オフ・ミサイル (長距離ミサイル) (注) の配備を巡り地元住民から不安の声が上がっている。 この点について定例記者会見で質問を受けた内倉 浩昭 統合幕僚長は、記者の質問に以下のように答えている 記者: 関連して、イラン情勢でも顕著だと思うのですが、ミサイルの発射拠点などが攻撃の対象になっていると思います。自衛隊でもスタンド・オフ・ミサイルの発射拠点などが狙われるリスクというのは、拭えないものがあるのではないかと思っていまして、地元の方々の不安や懸念については、どうお考えでしょうか。 統幕長: お尋ねのありましたような、不安が出ていることについては承知しておりますが、ご指摘のようなことよりも、スタンド・オフ能力を具備することによりまして、より一層、抑止力・対処力を高めることにつながると思います。その効果の方が大きいというふうに考えているところであります。いずれにしましても導入・配備に当たりましては、引き続き丁寧に地域の方々に説明してまいりたい、このように考えております。 【出典】「 内倉
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