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核攻撃「死の灰」の下でも行動せよ―陸自教範「対特殊武器戦」

  • 軍事問題研究会編集
  • 7月13日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月13日

『軍事民論』第760号(2025年7月14日)…4頁

核攻撃「死の灰」の下でも行動せよ―陸自教範「対特殊武器戦」

 自衛隊では、核・生物・化学兵器を総称して「特殊武器」と呼び。この特殊武器への対処をまとめた陸上自衛隊の教範が「対特殊武器戦」だ。

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 本会は情報公開請求により、草案段階の同教範の開示に成功した。今回の開示で画期的だったのは、全文開示であったことだ。通常、核関連の部内資料は不開示がつきものだが、全文開示は異例と言っても良い。

 そのおかげで同教範が、核攻撃後の死の灰(教範中では「フォールアウト」=放射性降下物)が降り続く中でも隊員に作戦行動を要求していることが明らかになったのである。

 第1次トランプ政権下で米統合参謀本部が策定した核戦争ドクトリン『Nuclear Operations』(JP 3-72)が、核戦場下での部隊行動を要求していたことに対して、「核兵器禁止条約採択の背骨となった『核兵器の非人道性』という真理とは全く無縁の怜悧な『核権力の論理』、すなわち兵士という『個』の人権をまったく省みず、核のパワーで国益実現を図ろうとする核超大国の荒涼たる軍事思想が浮かび上がる」(注)との厳しい批判の声が上がったが、陸自も同様の軍事思想から隊員に核戦場下での作戦行動を要求しているのである。

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 本号では同教範の第3編(同教範は第1~2編と第3編の2分冊で構成)からその関連部分を抜粋・紹介する。

(注) 太田 昌克 共同通信論説委員「先鋭化するトランプ核戦略―限定核使用を想定する新戦闘ドクトリン」『世界』2019年9月号159頁。


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