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空港業務・航空運送事業等に係る申合せで防衛省は何を狙っているのか―真の狙いは空港従業員の予備自衛官化―

軍事問題研究会編集
2025年6月9日
読了時間: 3分

 防衛省及び国土交通省は6月6日、退職する自衛官の航空業界での再就職を後押しする取り組みについて、航空機運航のグランドハンドリング(グラハン、地上支援)業務などを担う事業者団体と申合せを締結したと報じられている(「退職予定の自衛官、航空業界の人手不足解消に一役 国交省と防衛省らで再就職後押し」)。

 一見すると、人材確保に悩む自衛隊のための再就職支援事業の一環に見えるが、「申合せ」の内容を見るとそれにとどまらない。

 「申合せ」では、事業者団体は「予備自衛官、即応予備自衛官及び予備自衛官補(以下「予備自衛官等」という。)の制度を理解するとともに、予備自衛官等の募集の活動等に可能な協力を行う」ことや「空港業務・航空運送事業等において予備自衛官等たる従業員を雇用している場合、当該従業員の予備自衛官等の活動に可能な協力を行う」ことが求められているのだ。

 台湾有事を念頭に南西諸島に部隊展開を図る上で支障となる課題を抽出した「防衛政策・防衛力のあり方等について~自衛隊の運用上の課題~」(4.4.5 防衛省)では、有事の際の空港・港湾等の機能の維持が懸案として取り上げられ、「事態の推移等により、民間企業がリスクが高いと判断した場合には、自衛隊の活動への協力が担保されておらず、民間企業の支援が得られない場合、自衛隊の継戦能力が大きく低下するおそれ」(7頁)があるとの防衛省の認識が示されている。

 このため「民間飛行場・港湾の使用に係る管理・荷役(にやく)等の業務従事者の確保」と「自衛隊による管制代行等を可能とすること」(同上)の実効に迫られていたのである。

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