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陸自88式地対艦ミサイルが米軍「キルウェブ」に組み込まれていた―バリカタン演習

  • 軍事問題研究会編集
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

 それまでオブザーバー参加であったが、今年初めて自衛隊が正式参加した「米比主催多国間共同訓練バリカタン26」。

 同訓練では、陸上自衛隊の88式地対艦ミサイル(正式名称:88式地対艦誘導弾)の実射訓練が行われた。自衛隊がフィリピン国内でミサイルを発射するのは、史上初めてのことだ。

 この実射が米軍の「キルウェブ」(kill web)に組み込まれていたと、米インド太平洋軍(United States Indo-Pacific Command)が後援する電子メディアが報じている。

 問題の箇所は以下の通りだ。

For the first time, the long-running annual exercise featured the Japan Ground Self-Defense Force’s Type 88 surface-to-ship missile system and employment of the U.S.-made Tomahawk land attack missile. Assets were integrated into a single, networked “kill web.”

 演習において、88式地対艦ミサイルと米軍のトマホークが単一の「キルウェブ」ネットワークに統合されていたと報じているのだ。

 「キルウェブ」とは何か。その説明にはまず「キルチェーン」(kill chain)から始めなければならない。

 「キルチェーン」とは、標的に対して効果的な攻撃を行うために必要な「発見」(Find)~固定・照準(Fix/Track)~交戦(Engage)~評価(Assess)というリンクでつながったプロセス全体を指す。しかし「チェーン」なので、いずれかのリンクを遮断すれば(発見を妨害する、相手通信をブロックする、シューターを無力化する等)、チェーン全体が機能しなくなる。

『軍事民論』第774号掲載
『軍事民論』第774号掲載

 これに対して「キルウェブ」は、「キルチェーン」を単一の直線的な経路として捉えるのをやめ、重なり合う「キルチェーン」のネットワークを設計することで実現するものだ。

 「キルチェーン」は直線的な「センサーから射撃装置へ」の経路だが、「キルウェブ」は分散型のクロスドメインアーキテクチャであり、多数のセンサー、C2(Command and Control)ノード、兵器を接続することで、あらゆるプラットフォームが関連情報を活用し、複数の交戦に貢献できるようにするものだ(***)。

 記事によると、この「キルウェブ」は「***」というシステムに依拠している模様だ。自衛隊の火力の目標は、実質的に米軍が決めることになっているのだ。


【関連情報】

『軍事民論』第745号

防衛省部内資料から知る「集団的自衛権行使とターゲティング」


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