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軍事問題研究会編集

避難文民を輸送する軍艦・軍用機は軍事目標―海自隊内誌『波涛』記事が指摘

更新日:7月14日

 海上自衛隊の幹部向け部内研究誌である『波涛』(http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/2403595.html)おいて、武力紛争時における避難文民を輸送する軍艦・軍用機は軍事目標であり、攻撃は免除されないと指摘し、完全な保護の下で運行し得るのは、安導券を与えられた船舶・航空機であると結論付ける記事が、集団的自衛権行使容認の閣議決定の際の安倍総理の記者会見(5月15日)に先立って掲載されていた。

 筆者は海上自衛隊幹部学校作戦法規研究室に所属する海上自衛官である。

 総理は記者会見で、集団的自衛権行使容認の必要性の根拠として、邦人輸送中の米輸送艦の防護を盛んに訴えていたが、国際法上の観点から軍艦による輸送は最も危険な手段であることを記事は指摘しているのである。

 

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