北朝鮮が11月18日にICBM級のミサイルを発射、北朝鮮国営『朝鮮中央通信』(日本語)は翌19日に、「火星砲-17」型(防衛省は「火星17」型と呼称)ICBMを発射したと報じている(「金正恩総書記が朝鮮戦略武力の新型大陸間弾道ミサイル試射を現地で指導」)。
火星17は射程15,000km以上(『2022年版防衛白書』82頁)あり、米国全土をほぼ射程に収めることができる。また北朝鮮は弾頭搭載可能な核の小型化を実現していると見られるので(同上)、北朝鮮は米国全土を核攻撃の対象に収めたと言える。
こうした北朝鮮のミサイル開発は、既に米国の「レッドライン」(それを越えた場合に懲罰・制裁措置が発動される許容の限界線)を越えていることを防衛研究所『東アジア戦略概観』が示唆している。
****年版同概観第3章は既に、米国の武力制裁を誘発するレッドラインを分析している(80~81頁)。
第1は、北朝鮮が核弾頭を中距離弾道ミサイルに搭載する能力を獲得し、同ミサイルの照準を在日米軍基地に合わせることが明らかになった場合である。
第2は、北朝鮮が核弾頭を米国領土に到達可能な大陸間弾道ミサイルに搭載する能力を獲得し、同ミサイルの照準を米領土に合わせることが明らかになった場合である。
同概観の過去の分析からすると、北朝鮮のミサイル開発は既に米国のレッドラインを越えているはずであるが、これについてマスコミに登場する防研研究者からの見解は今のところ示されていない。 (了)
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