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防衛省がオスプレイ航続距離で印象操作―最大航続距離では人も荷物も積み込めない―

軍事問題研究会編集

ニュース:「防衛省がオスプレイ航続距離で印象操作―最大航続距離では人も荷物も積み込めない―」

 2016年版『防衛白書』から「オスプレイの有用性」というタイトルでMV-22オスプレイとCH-46ヘリの基本性能比較表が掲載されていることにお気付きの読者も多いと思われる。

 この表(下図参照)にはオスプレイが従来のヘリよりいかに優れているかを強調する意図がうかがわれる。

 しかしこの表を読むと奇妙なことに気が付く。それは、行動半径が600km(約600kmだが、本稿では「約」は全て省略)であるにも関わらず航続距離が3,900kmとなっていることだ。

 単純計算すれば、半径が600㎞なら直径は2倍の1,200kmになるはず。なぜ6倍以上の航続距離となるのか?

 この点を確認すべく、その根拠となる文書について防衛省に情報公開請求を試みた。開示された文書「V-22オスプレイガイドブック 2011/2012(和訳)」からその謎が解けた。

 航続距離3,900kmとはオスプレイに補助タンクを付けた場合の距離なのだ。その補助タンクは人や荷物を載せるキャビン(cabin)に備え付けられる。従って、最大航続距離を目指す場合はキャビンは補助タンクに塞がれて人も荷物も積み込めないのだ。

 以下、同ガイドブックに従って航続距離(操縦員4名と乗員24名を座席に搭載した場合)の問題を説明しよう。

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