電磁波は宇宙及びサイバーと共に、陸海空という従来の作戦領域に対する、新たな作戦領域と自衛隊は位置付けている。
電磁波は、指揮統制のための通信機器、敵の発見のためのレーダー、ミサイルの誘導装置などに使用されており、電磁波領域における優勢を確保することは、現代の作戦において必要不可欠なものであり、現代の戦闘様相における攻防の最前線となっている。このため自衛隊も同領域での能力を強化を目指している。
そうした一環として陸上自衛隊は、2021年3月18日をもって新たな電磁波作戦部隊である「第301電子戦中隊」を西部方面隊(熊本県熊本市)に新編している(『2022年版防衛白書』249頁)。
この他にも電磁波領域での能力強化の一環として、陸自が新たな教範「電磁波作戦(試行案)」を制定していたことが、本会の情報公開請求により防衛省が開示した「令和4年度教範類総括表」から明らかになった。
総括表によると、同教範の制定年月日は2020年3月、配布予定が2022年9月。
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