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ニュース短信:米軍機の民間空港飛来に南西シフトの兆し

軍事問題研究会編集

 米軍機の民間空港飛来に南西シフトの兆しが見られる。

 外務省が衆議院予算委員会に提出した資料によると、2018~2022年の間に米軍機が全国の民間空港に飛来した回数で、2021年まで0回だった宮古及び石垣の両空港で2022年にはそれぞれ4回及び6回の飛来があった。

 11月10日から始まる、自衛隊と米軍計約4万人が参加する大規模な実動訓練「自衛隊統合演習(JX)」では、民間空港での離発着訓練が行われる(毎日新聞 2023/11/6)

 いわゆる安保3文書では、有事での自衛隊の効果的な展開のために民間の空港・港湾の利用拡大を図るとされていることから、今後我が国における民間空港の軍事利用が常態化することは間違いない。

 これを見越して、米軍もまた台湾有事に際しての南西諸島における民間空港利用を視野に入れた、下見のための空港飛来を増やすことが予想される。

 *上図は、「在日米軍データブック」(2023年)のうち5-②「空港別米軍機着陸回数」からの抜粋。

【上図出典】(資料番号:23.10.4-4)「国民保護に関する取組」(2022年11月16日 内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)付) *「与党国家安全保障戦略等に関する検討ワーキングチーム」第5回会合(2022年11月16日)説明資料。

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