部隊における手足となるべき兵(2士)に充当される自衛官候補生(任期制自衛官)の採用の減少が、陸上自衛隊において著しいことが、今年防衛省が衆議院予算委員会に提出した資料から明らかになった。
自衛官候補生とは、所要の教育を経て3ヶ月後に2等陸・海・空士の任期制自衛官に任官する者達だ。この採用者が減少することは即、兵の減少の繋がる。
「衆議院予算委員会要求資料(日本共産党)(第2次)」(2023年6月 防衛省)によると、2012年度に陸上自衛隊の自衛官候補生の採用は7650人、最新のデータである2021年度では3167人……何と4割にまで落ち込んでいるのである。
このことは陸自の組織をいびつな形にしている。
幹部(将~尉)91.1%、下士官(曹)98.5%の充足率に対して、兵(士)は76.9%しかないのだ。人間の体型であれば頭と胴体はほどほど充実しているが、それを支える手足が衰えた状態にあると言える。ば頭と胴体はほどほど充実しているが、それを支える手足が衰えた状態にあると言える。
(参考)
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