以下は「北朝鮮軍事要覧」という空自の部内資料で、「業務の参考」(「まえがき」)として部内に配布されたものである。
驚いたことに、同資料の保存期間は30年。この30年間、北朝鮮の情勢は大きく変化(核弾道ミサイルの開発や指導者の交代)しているにも関わらず使用されているということだ。
更に驚かされたことは、同資料の不開示箇所に関して、情報公開・個人情報保護審査会が「航空自衛隊の情報関心が推察され,自衛隊の任務の効果的な遂行に支障を及ぼし,ひいては国の安全が害されるおそれがあると行政機関の長が認めることにつき相当の理由があると認められるので,法5条3号に該当し,不開示としたことは妥当」(「令和6年度(行情)答申第641号」3頁)と答申したことだ。
30年前の空自の情報関心(しかも2行程度)が明らかになることで、国の安全が害されるとは到底思えまい。
令和6年度(行情)答申第641号 *ここをクリック
【関連情報】
異議申立から諮問まで15年。審査会が「本件諮問は,遅きに失した」(答申6頁)と外務省批判。
令和6年度(行情)答申第656号 *ここをクリック
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