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非核三原則の「持込み」に定義なし?!

  • 軍事問題研究会編集
  • 3 時間前
  • 読了時間: 4分

更新日:16 分前

外務省「ご飯論法」に欺されるな

非核三原則の「持込み」に定義なし?!


 我が国の国是である「非核三原則」のうち「持ち込ませず」に関して、核兵器の我が国への持込みについて定義が存在しないとしたら・・・・・・。

 そのことを確信させるのが、質問主意書に対する政府答弁書と、これに関連して本会の情報公開請求に対する外務省の開示決定(令和8年2月13日付け情報公開第03214号)である。

 まず前者であるが、質問主意書と政府答弁書は以下の通りとなっている。

(質問)

 現在、政府が政策上の方針としている非核三原則「持たず、つくらず、持ち込ませず」について、「持ち込ませず」というのは、核搭載艦船・航空機の寄港及び領海・領空の通過を含むのかどうか、見解を示されたい。

(答弁)

(前略)お尋ねの「核搭載艦船・航空機」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、我が国としては、非核三原則の下で、核兵器の我が国への持込みは認めていない。


 「核搭載艦船・航空機」の具体的に意味するところが分からないという時点で議論は咬み合っていない。つまり「核兵器の我が国への持込み」に該当する艦船・航空機とは何であるかが政府は分からないと言っているので、議論の前提が成り立たっていないのだ。これでは何が「核兵器の我が国への持込み」になるのか否か判断することができない。

 この答弁を目にして、「核兵器の我が国への持込み」に関する政府の定義が分かる文書を外務省に対して情報公開請求したところ、開示されたのは上記質問主意書に対する政府答弁書であった。まるでトートロジー(同語反復)なのである。

 どうやら外務省はその定義を敢えて作らないことで、核兵器の持込みについて幅広い裁量を得ようと考えているようだ。「核兵器の我が国への持込み」について国民の常識は外務省には通用しないのだ。高市 総理自身も、安保関連3文書改定に際しての非核三原則見直しの検討していると報じられているが(Yahoo!ニュース)、「持ち込ませず」については(そもそも定義がないのだから)見直す必要はない(見直しようがない)のである。

 「いわゆる『密約』問題に関する有識者委員会」報告書は、安保条約改定時の核密約に関して核搭載艦船の寄港等を事前協議の対象外とする米国政府、反対に対象とする日本政府で解釈が異なっていたが、日米間の解釈の違いについて深追いしないという暗黙の合意という広義の密約が存在していたとしている。「核兵器の我が国への持込み」についての日本政府の定義がない方が、事前協議の対象外とする上で都合が良いのであろう。

 近年の国会質疑における政府答弁が、野党の追及をかわすために論点をずらしたり、ごまかそうとする傾向を揶揄して「ご飯論法」と言われるようになって久しい。この問題についても「ご飯論法」によってはぐらされていることに国民は気付くべきだ。

 この「ご飯論法」の手法を外務省は昭和の時代に「すれ違い解釈」と称していた。その手法を紹介しよう。

 この言葉は、「思いやり予算」を巡る問題点を整理した文書で、極秘指定されていた「在日米軍経費問題」(昭53.9.25 外務省アメリカ局)に掲載されている。

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