情報公開請求で防衛省が開示した文書に一部不開示(墨消し)が施されることはよくあるが、これが審査請求(異議申立)で覆されることはそれ程多くない。
この度、「令和6年度(行情)答申第162号」(https://www.soumu.go.jp/main_content/000952843.pdf)で不開示の取り消しが行われたことにより、同省が不開示箇所の一部を改めて開示した。
参考までに以下、不開示とされた箇所(上)とその再開示(下)を掲載した。
『射撃用語』は、「艦艇による射撃《ミサイル射撃及び艦砲射撃》に関する主要な用語の教育訓練の準拠を示すことを目的」(「全文」)に策定されたものだ。
防衛省は、「海上自衛隊の行動,運用及び教育訓練に関する情報であり,これを公にすることにより,海上自衛隊の運用要領,能力及び練度を推察され,自衛隊の任務の効果的な遂行に支障を及ぼし,ひいては我が国の安全を害するおそれがある」という理由でこれらの箇所を当初不開示としたのだが、なぜ「運用要領,能力及び練度を推察され」るのか、全く理解できない。
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