一般に情報公開においては、過去に不開示であったものでも時間を経て秘匿の必要性がなくなったものについては開示されると考えるのが一般国民であろう。
ところが防衛省はそのような考えとは逆のようである。
同省は過去に開示した箇所を、時間を経て不開示としてしまうのである。
今回当会が体験した驚きの事実を紹介したい。
対象文書は、航空幕僚監部首席法務官が発行する『法務トピック』だ。防衛法制に関する部内向けの解説資料である。
2017年に情報公開請求を行い一度開示された同資料を、不開示箇所が改めて開示されるかを試すため、昨年改めて開示請求し、今年9月に開示された。
すると前回開示されていた箇所が不開示となっているのだ(下図参照)。
おそらく以前の開示の記録がなく、担当者が改めて判断したのであろうが、このことは同省の情報公開の姿勢が後退していることをあからさまに示している。
【左:今回不開示】 【右:前回開示】
【今回不開示】
【前回開示】
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